おすすめ度：（4.5）
▼こんな人におすすめ
・論理思考ってどう身につければいいかわからない…
・クリティカル・シンキングって結局なに？
・本を読むのが苦手なのでサクッと読める内容がいい…
ビジネスにおける「思考法」の整理がしたい、あなたに読んでほしい『世界一やさしい「思考法」の本「考える二人」の物語』を紹介します。
こんにちは、毎週読書週間を目指すアラサー女子のウォンバット（@akikoo1）です。
ビジネス書として戦略思考と論理思考がわかりやすく学べる『世界一シンプルな「戦略」の本』の著者の第二弾となります。
論理思考、クリティカルシンキング…などビジネスの世界でよく取り上げられる思考法が、実際の現場でどのように活用されるかを解説しています。
物語口調で進められる話は読みやすく、マーケティング部を舞台としているため、マーケティングに興味がある人もおすすめの一冊です。
『世界一やさしい「思考法」の本「考える二人」の物語』で伝えたかったことは？
筆者は本書の意味を冒頭で読者に伝えています。
読者の皆さんに「考えるコツ」を身に着けていただくことを目的にしています。
また本書は「物語」と「考えるコツ」という構成になっており、どちらを読んでも、両方読んでも「思考法」のエッセンスが理解できるようになります。
また本書で学べる思考法とは以下です。
- クリティカル・シンキング：「決めるべきことは何か？」
- 戦略思考：「目的は何か？」「そのための手段は何か？」
- 論理思考：「結論は何か？」「その理由は何か？」
- 分析思考：分けて比べる。そこから意味を見出す
- 直感思考：知識・経験がひらめきを生む
- 仮説思考：ほどほどの分析から、まず「仮の結論」を考える
- 「考え」を伝えるコミュニケーション：「結論＋論拠」で伝える
目次
- 第１章 チョコレートの新商品について、二人は考え始めた。
- 第２章 「何をどう考えたらいいか分からないんです」と、彼女は言った。
- 第３章 「もう少し、戦略的に考えてみようか」と、彼は言った。
- 第４章 「分析って、何をどうすればいいんですか？」と、彼女は言った。
- 第５章 「直感こそ、日ごろの積み重ねなのよ」と、その人は言った。
- 第６章 「伝えることって、難しいよね」と、彼は言った。
- 第７章 「考えるの、やめた」と、最後に彼は言った。
『世界一やさしい「思考法」の本「考える二人」の物語』がおすすめの理由
本書は私のおすすめ評価を4.5と高くつけたのですが、なぜ本書をおすすめしたいかを書いてみました。
分かりやすい「思考法」の解説
ビジネス書の思考法を解説するものって、結局読んでもアタマに入らないとか難しいイメージがありました。しかし本書は平易な日本語で書かれているため、思考法に対する理解が深まります。
またストーリー形式で実践的に学んだ後に、「考えるコツ」というところで要約がされているため学んだ内容の復習がすぐにできるような構成になっています。
おもしろいストーリー形式にハマる
本書にかかれていたのは、あるお菓子会社のマーケティング部の新商品の販売戦略を練るという物語でした。主人公二人の恋の行方、立ちはだかる壁にも夢中になって読んでしまいました。
こういうビジネス書にある物語ってどこか冗長でつまらないことが多いのですが、私の場合ノンストップで読み切ってしまいました（笑）
『世界一やさしい「思考法」の本「考える二人」の物語』で印象に残っている思考法
クリティカル・シンキングとは「決めること」を決めること
また著者はクリティカル・シンキングのエッセンスを以下のように捉えています。
目的をしっかり見据えて『決めるべきこと（＝イシュー）』についてきちんと考え、そのことについて、『疑問文』を作って考える思考法」のことです。
最近、読書をしていて本には書いてあるのに現実世界でなかなか実行されていないのが「決めるべきことを整理すること」だと考えてます。
▼私の場合はこんなシチュエーションでした。
- これやったらいいじゃんと無責任にいう上司
- 情報整理したが上司に確認依頼をしGOサインを待つ部下
上司の心の中：部下さんは、さっさと挑戦すればいいのに何故やらないのだろう？
部下の心の中：上司は確認するといって、はっきりとGOサインをくれない
これってまさにお見合い状態なんですよね。これに対する解決手段は2つあると思っていて、（１）部下がやりますとパワーで押し切る、（２）部下がどこまで情報を整理したらやるのか？を上司と相談して決める、ということです。
（２）を使う時に必要なのがクリティカル・シンキングという感じです。もしかすると現実世界では（２）だけじゃなくて（１）も一緒になって使わないといけないと思ってます。
いずれにせよクリティカル・シンキングを使えるようになると仕事の能率が格段にあがることでしょう。意識して使いこなせるようにしたいです。
分析思考とは「分けること」から始まる
まず、分ける。そして分けたものを比べる。比べるのは、「過去と現在」「自分と競争相手」など。
その「変化」や「差異」から、意味を見出すのが「分析」。
本書で著者は「分ける」ということは、とても重要な概念で、「分かるとは、分けること」とも言われてるといっています。
何か物事を分析する時に小さな要素に分解して理解していくと、大きなことも分かるようになるので、分けてみることが大切です。
何のために分析するのか？データを分析した上で何が導き出されるか、そんなことを想像しながら分析思考を使いこなせるようになりたいと感じました。
