おすすめ度:(4.5)
対象者:分析をしているが結果に反映されていない人
▼こんな人におすすめ
・いくら分析しても結果に反映されない…
・振り返りっていうけど、どうやって振り返ればいいかわからない
こんにちは、毎週読書週間を目指すアラサー女子のウォンバット(@akikoo1)です。
上司から「振り返りしておいて」というタスクを振られることはないでしょうか?
せっかく振り返りの資料を作っても、次のプロジェクトに活かされないなんていうのは日常ではないでしょうか?
そんな上から押し付けられた数値化から脱却する上で、本書の『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』は役に立つと思ったので紹介します。
『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』で伝えたかったことは?
本書では、「目の前の問題を解決するために、自分で数字を取りに行く」ことを推奨しています。そのため、本書で伝えたいことは、「これまで会社や上司から押し付けられていた数値化を自分のために行っていくことで、自分自身の仕事のやり方や成果が変えていこう」ということだと思っています。
私は「孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術」とは、PDCAサイクルの「DCA」の注目した手法で、これが使いこなせるようになれば会社で確実に出世や昇給を勝ち取れるようになると思いました。
本書を執筆した「三木 雄信」さんは英語ポータルサイト「TORAIZ(トライズ)」を運営されています。
目次
第1章 なぜ「数値化」すると生産性が劇的にアップするのか
第2章 問題解決に絶対役立つ「データ分析・七つの道具」
第3章 よくある「間違った数値化」と気をつけたい三つのワナ
第4章 「数字に強い人」は知っている理論・法則
第5章 究極の数値化仕事術・ソフトバンクの「3次元経営モデル」
出世・昇給が実現できる『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』とは?
本書では「すごい数値化仕事術」を以下のように定義づけしています。
現実に起こっている事象を数値で把握し、それを分析して問題のありかと根本的な原因を探り、解決策を考えて実行したら、その結果をまた数値で把握・分析する。
つまり、数値化仕事術を身につけることができれば、自分自身で仕事を生み出すことができるようになるということを指しています。自分で仕事を生み出せることができれば、会社の事業を考える側に回ることができるので出世や昇給が実現しやすくなります。
数値化仕事術を身につけるために必要な分析方法とは?
- プロセス分析
- 散布図と単回帰分析
- 重回帰分析(多変量解析)
- パレード図分析
- T勘定
- 差異分析
- LTV分析
本書では、この中でも数値化仕事術を身につけるために最も重要な分析として「重回帰分析」をあげています。
「重回帰分析」とはいくつかの物事の因果関係を確認するために用いる手法です。また分析結果を用いて、別のパターンの場合の結果を予測することもできます。
本書では、物件価格の相場を知るために、回数、専有面積、築年数、駅徒歩の時間を加味して重回帰分析を行っていました。
物件価格の相場を知るための重回帰分析の結果、以下のことがわかったのです。
・階数が1階あがるごとに、約3万円上がる
・専有面積が1平方メートル増えるごとに約8万円あがる
・築年数が1年増えるごとに、約36万円下がる
・駅からの徒歩が1分増えるごとに約24万下がる
本書は仕事・生活に即した実例を元に、分析手法を紹介しているのでわかりやすく読みやすくなっています。
数値化仕事術において印象に残った文章たち
その他、本書で印象に残った文章を載せておきます。
- 『大きな数を一気に試し、その結果を数字で検証して、一番いい方法を見つける』こと。
- 『市場の73.9%を確保すれば、すべての競合他社を足しても26.1%にしかならず、約3倍の差をつけることができて、圧倒的な強者として振る舞うことができる』こと。
『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』を読んだ感想
どの書籍を読んでも共通することだと思いますが、「この本はどれくらい実生活に役立つのか?」ということを考える必要があると思っています。
今回、私は2つやってみたいことがあったので書いておきます。
・「パレード図分析」にかかれていたクレーム対応の優先順位をつける方法
・「重回帰分析」にかかれていた複数要因の因果関係をみる方法
実際に本書を読んで1ヶ月後に「パレード図分析」を使ってCS(カスタマーサポート)のデータを分析したところ、他の社員からわかりやすかったと言ってもらうことができました!
以上です!
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