私は読書家ではありませんが、稀に思い立って本を読むことがあります。
本書もそのひとつ。
仕事をしているときに、「もっとうまく効率的にできないのか?」「長く働くことだけが正義なのか?」と感じていたときに、本書を手に取りました。
自分のいまの会社のシチュエーションには合ってないアドバイスも多少あると感じましたが、要所でとっても参考になるものだったので共有します。
著者プロフィールについて
『「ラクして速い」が一番すごい』(松本利明著、ダイヤモンド社)の著者は、外資系大手コンサルティング会社、PwC、マーサージャパン、アクセンチュアなどを経て、現職で企業向けコンサルティングをされている人物です。
「人の持ち味に合わせた育成施策を行えば、人の成長に2倍以上差がつく」ことを重視し、そのノウハウをマネジメントの仕組みとして生かしています。
「ラクして速いが一番すごい」とは?
一生懸命仕事を行い疲弊するのではなく、結果に繋がりにくい努力を排除し、ラクに速く仕事を進めていけるノウハウを教えてくれます。
【「ラクして速い」の定義】
“ラク”とは、力の「入れ所」と「抜き所」を押さえ、ムダな仕事を減らすこと
“速く”とは、1秒でも早く仕事を終わらせること
(「はじめに」より)
あなたが学生であれば、この本がガムシャラに働くのではなく、力の抜き方を知って、結果にこだわるビジネスマンになることを目指しましょう。
私が勉強になったと思ったポイント
やりたい仕事は捨て、勝てる仕事に注力する
本書で、株式会社セプテーニ・ホールディングスは自分でやりたいと願った仕事に就いた人より「自分の持ち味に沿った仕事に就いた人」のほうが、自己満足度と会社の評価が高い、と言われています。
やりたい仕事とは少し異なるかもしれないが、求められている仕事をやることで、会社にとって直結した結果がでるのは、働く本人、会社の双方にとってもいいことだと感じました。
また、自分の求められている仕事を知るのは、仕事上の「ありがとうの声」を集めればいいとのことでした。
いま筆者が働いている企業では、バッジのシステムを利用してありがとうの声を集めていますが、これは表舞台にでない営業以外のマーケ、人事、エンジニアなどにも感謝の言葉を伝えようということから始められていて、何のためにあるか、疑問でした。
今回のような「自分に求められている仕事を確認する」ために「ありがとうの声」を集めるのはいいなと思いました。
室温より「二酸化炭素濃度の調整で集中力アップ
カフェだと仕事が集中できる理由に、二酸化炭素の濃度がオフィスや自宅と比較したときに適正数値だからとあげられています。
アクセンチュアの調査によると、集中力が高まり、生産性を上げることができるのは「気温24度、二酸化炭素濃度450~900 ppm」とのことです。
この状態に近づけるためには、換気を行うといいとのことです。実践したいと思います。
学生インターンに参考にしてほしいポイント
長い1回ではなく、短い10回をスピーディーに
上司や取引先から頼まれた仕事で「やり直し」「そもそも○○が違う」などと言われると、モチベーションが一気に下がります。
そんなときに有効なのが、確認やチェックの回数を増やすということです。1つでも確認点があれば、すぐに声をかけます。
私はしつこいくらい、この細かめの確認をやるタイプで、その理由としては、上司から一発OKをもらいたいという理由ですが・・・笑
また本書では確認の際の言い方についても注意を呼びかけています。
「1つ確認ですが」という枕詞を添えて聞くと、相手も不快にならないといえるでしょう。
私は「念のために確認ですが」をオフィスで頻発しています。
自分1人のしごとより、相手がいる仕事から着手する
これは私も働き始めてから、半年以上が経った頃に気づいたことだと思います。
相手がいる仕事は相手の都合によって、納期が変動したりします(私の場合は社長だったので、そのせいで納期がずれてもほとんどの場合お咎め無しでしたが)。
社内向け納期であればまだしも、社外向けに提出する資料をギリギリにしてしまうと、何らかの拍子に納期が過ぎてしまうこともあります。
これを防ぐためにも、余裕をみたスケジュールで相手がいる仕事から着手する、というのを意識しています。以上です。