書評

【概要&書評】『メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間』/奥平和行

メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

おすすめ度: (4)
対象者:ウェブ系のスタートアップに興味がある人

こんにちは、毎週読書週間を目指すアラサー女子のウォンバット(@akikoo1)です。

メルカリの歴史を描いた本を読みました。感想は「これがグローバルを目指す成長企業か」と感じました。自分が思っているよりも奥深く、文中では関心させられっぱなしでした。

「メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間」で伝えたかったことは?

本書は、日本経済新聞の編集委員を務める奥平和行さんによる「メルカリ創業から今まで」に焦点を当てた内容がかかれています。

特にこのような内容が書かれていました。

  • メルカリの創業者 山田進太郎さんの経歴
  • メルカリの創業者 山田進太郎さんのアメリカへの想い
  • メルカリがフリマアプリでトップになった理由
  • 連続して起こる資金調達と資金の使い方
  • 大人の即戦力人材の採用
  • 今後のメルカリの挑戦・展望

本書で伝えたかったことを私なりに解釈すると、「メルカリってすごいでしょ?もっと大きくなるから期待しててね?」という感じかなと思いました(笑)

なぜなら、こんなに内部事情を語ってくれる赤裸々本は、裏になにかあると思いましたw

ただ本書でメルカリの内情を打ち明けるだけじゃなく、今後の方向性も示すことで日本だけじゃなく世界に通用する企業になることを宣言したのではないかと思います。
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この本で印象に残ったこと

この本で印象に残ったことは2つでした。

・中核人物の採用戦略とその人事
・スピードで大きな決断をすること(テレビCM広告)

中核人物の採用戦略とその人事

メルカリには創業当初から他社で働いていたマネージャークラスの人を引き抜いていました。またCFO、COOなどといったポジションを積極的に作り、与えていました。

例えば、本書のはじめにある登場人物紹介をみていてもわかるように、元ミクシィのCFO、元グリーのCFOなどがメルカリにジョインしており、それぞれに別の肩書を与えています。

私が勤務していたスタートアップではCEO、CTO以外の肩書は無かったので、すごく新鮮に思いました。

また、人材のポジションも流動的だと感じました。創業者の山田進太郎さんは日本のメルカリの社長をやって、次にアメリカのメルカリの社長になり、元FacebookのVice Presidentであるジョン・ラーゲリンの加入で再びメルカリの代表取締役になり…と本書の中で少なくとも3回ほどトップが変わったりしてました。

本書のときの流れは早いようで遅く、タイムラインでいっても「たったの5年間」の話でした。

たった5年で、中核人物となるような即戦力人材の採用は、創業前から山田進太郎さんの功績や人脈があってこそだとは感じましたが、それでも必要だと思った人物をしっかり口説き、メルカリに招き入れるというのは素晴らしいと感じました。

スピードで大きな決断をすること(テレビCM広告)

テレビCMがいくらくらいなのか、私には全く想像はついていません。本書によるとCMを制作、放映するには数億円規模の資金が必要だったとのことです。

メルカリ創業者の山田さんは、コロプラの社長 馬場功淳さんの黒ウィズというゲームのヒットの要因についての話を元にテレビCMを打つために資金調達をしました。

黒ウィズのヒットの要因
「まずインターネット広告を使って累計ダウンロード数を100万単位まで増やし、その段階でCMを流す。CMの最後でダウンロード数を示すとユーザーの拡大を加速できる。」

テレビCMは数億円規模であれば、こける可能性もあるのに、そこを躊躇せずに挑戦をしたというところに大きな決断力を感じました。

こういった決断力をすることで、メルカリのシェアが圧倒的に高まり、競合サービスを圧倒する存在になれたとのではないかとしています。

まとめ

メルカリの誕生と他のフリマアプリの功績によって、新たな市場が形成されたといいます。

フリマアプリが初めて登場した2012年から僅か5年で5000億円弱の巨大市場が形成された
(2018年4月 経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果)

こういった新たな市場の構築はとてもウキウキさせられるものがあると感じました。

ウェブ系スタートアップに就職しようとしている人は、会社が将来的にどれくらいの規模になってほしいのか?などを想像しながら、読むと勉強になります!