書評

【書評】人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

おすすめ度:(5)

読書再開中のウォンバット(@akikoo1)です。

今回紹介する本は、ふろむださんの著書です。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

控えめにいってもおもしろすぎ、最高だったので、読書メモ落とします。

この本を読むきっかけとは、最近よく「ハロー効果」という言葉を耳にすることが多くなったときに、同僚に勧めてもらいました。

心理学の本なのに圧倒的に読みやすく、社会で役立つ知識がたくさん載っています。自分を見つめ直すいい機会になります。

結局この本は何が言いたいのか?

私なりの言葉でまとめると、

・人々は錯覚資産を持っている(プラスとマイナスの側面あり)

・人々は錯覚資産に従って、意思決定をしていることに、気づくべし

・人々は錯覚資産を利用して、自分を成長させるべし

錯覚資産とは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は一種の資産として機能すること。つまり『勘違いが積もった資産』が錯覚資産ということです。

錯覚資産として、この本の例に出てくるもので「ハロー効果」は、毎日自分が無意識のうちに使っているのではないでしょうか?

「この問題を解決できたAさんは、いつも優秀」

「仕事で売上をあげるBさんは、どんな仕事も卒なくこなすビジネスマン」

私がいま作った文章の句読点「、」より後ろは、前半の文章とは全く繋がりはないのですが、人は勘違いをもち、「○○ならば○○」と解釈をしてしまうことがあるのです。

当たり前のことなのですが、当たり前の事実を気づくことができるようにしてくれるのが本書です。

著者プロフィール

ふろむださん

はてなブログで「分裂勘違い君劇場」というブログを運営されており、複数の企業を創業、内一社は上場させた経験がある。

私はなぜプロフィール紹介をしているのか

ここで、私が著者プロフィールを書評の2番目に持っていっている意図を補足したい。

前回「たった1年で人生が劇的に変わるポータルサイトビジネス~誰でもできる不労所得の作り方~」という書評を書きました。

この書評の前半部分は「導入→まとめ→著者プロフィール」となっています。

ここでふろむださんの本を読めば、なぜ私が著者プロフィールを書評の前半部分に持ってきているかわかります。

私は「ふろむださんはこんなすごい人なんだよ」と説明し、「だからこの本は素晴らしいのだ」という結論付けをしたいだけなんです。

今回オススメするふろむださんの本は、こうしたトリックが世の中にたくさんあることを気づかせてくれるきっかけになります。

この本から学んだ新しいこと

錯覚資産を持つと複利で発生する効果を持つ

プラスの錯覚資産を持っていて、それが理由で新たなチャンスが舞い込んできて、実際に実力のある人も追い越すことができるようなチャンスを得られるということ。

自分の方が実力があるのに、なぜ別の人ばかりにチャンスが与えられるのだろう?と思っている人は多くないですか。

それは「実力 + 運 + 錯覚資産」という3つの要素があり、これら総合点で、結果仕事の昇進などが決まっていくことが多いからです。

錯覚資産を作り出す勘違いには種類がある

錯覚資産を作り出す要素として「ハロー効果(ひとつのプラスの属性値に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまう現象)」だけでなく、「後知恵バイアス(物事が起きてから、自分はそれが起こることが予測していたと考える傾向」、「利用可能性ヒューリスティック(思い浮かびやすい情報だけをつかって答えを出すこと)」などの勘違いを起こしてしまうこと。

さらに普段自分が意識しなくても、統計的に、人々は勘違いしているということが驚きでした。

この本はどんな人におすすめ?

この本は、どんな人にもおすすめできます。学生、社会人、どのポジションであろうと読むことをオススメします。

ここからは個人的な話なので、読み飛ばしていただいて大丈夫です。

私が個人的にすすめたいのは、私の同僚でした。

彼は、結果(=売上)は出すものの、身だしなみが整っていない、また大事な報告を隠ぺいするために、出世の道が絶たれてしまっています。

いま私が働いている職場だと、「ビジネスマンとしての身だしなみ」がとても厳しい会社なので、これは直さない限り出世ができません。

また「大事な報告を何度も隠ぺい」しており、細かい雑務的なタスクや、成果がでるとわかっているタスクを任せることはできますが、新規プロジェクトなど不確定要素の大きいタスクを任せることはできません。

ここで私が言いたいのは、彼はマイナスのハロー効果が今後も続く可能性が高いということです。彼は売上をあげるので、いまの年収には満足ではありません。

ここで私が思うのは、彼には「転職」または「会社の仕組みに合わせて彼自身が変化する」道の2つしかないのだと思いました。彼にもこの本を勧めてみます。